ザ・カット | 基本に立ち返りたい薬剤師
1年間、何も触らず、何も試さずに過ごした後、店の通路をぶらぶら歩き、ガラスのカウンターを覗き込み、買うつもりもなかったものをいくつか手に取って店を出るなんて、夢のようです。そんなぶらぶら歩きに、1838年の創業以来、ニューヨーカーに愛されてきたグリニッチビレッジの家族経営薬局、CO Bigelowほどふさわしい場所はほとんどありません。
タイムカプセルの中には、トルコ産のローズウォーター、イタリア産の歯磨き粉、名前と苗字からわかる英国産の猪毛ブラシ、髪につけるキラキラした小物、そして2000年代初頭に人気を博したティールブルーの口臭予防リップバームなど、発泡性の制酸剤や頭痛薬が詰め込まれています。薬剤師であり社長、そして3代目オーナーでもあるイアン・ギンズバーグ氏もいます。世界中から集めたパーソナルケア商品や、アーカイブレシピを現代風にアレンジしたビゲロー社の自社製品で店内を彩るのは彼です。パンデミックの間も営業を続けてきました。